ATLでBlender物理シミュレーション
- Blender
- 第1回テーマ作品
2017.10.31
3Dソフトで物理シミュレーション(Physics simulation)を以前からやってみたかったんです。でも私のPCでは何をするにも処理時間がかかるので諦めていたのですが、ATLのハイスペックマシンにBlenderをインストールさせてもらってやってみました。
YouTubeで公開されてるチュートリアルにならって実際に作ってみただけなので、正直「作品」とは呼べないですが、綺麗な映像が作れて嬉しかったのでATL SHOWCASEに掲載していただきました。
3Dソフトで物理シミュレーションすることには以前から憧れていて、
- プリレンダリングされた水・煙・ガラス・パーティクル・布の質感がやっぱり綺麗!
- 水が、見えない空中の壁で跳ね返ったりする表現が個人的に大好き!
- パーティクルを何万個出そうが、中間作業としてのレンダリングに時間がかかるだけで、最終的には意図したフレームレートの動画を作ることができる!
- ハイスペックマシンで作ってるんだろうなぁという富豪的表現に憧れを感じる!
- 最終出力が「動画」なので、作者の意図したカメラアングルで、ただボーッと鑑賞できる作品が作れて、それはそれで良い!
という、Unityインタラクティブコンテンツとはまた違った良さもあると思っています。
そして、チュートリアル動画を見ながら作ったのが以下になります。
イクラが吹き上がる動画
ATL SHOWCASEのテーマ募集のお題が「食欲の秋」だったので、つぶつぶをイクラっぽくしてみました。
Jaykv390さんのBlender Molecular addon tutorial || cool particle effect のチュートリアル動画を見れば作れます。
Blenderでは標準でパーティクル表現ができますが、Molecularというアドオンを追加することで、さらにパーティクル表現のバリエーションが広がります。YouTube上に作例もたくさんあるので引き続きいろいろ作っているところです。
水が流れる動画
念願の水の表現が私にも作れました。すごい水っぽい!!!
CG GeekさんのBlender Tutorial – Realistic Fluid Simulationのチュートリアル動画を見れば作れます。
りんごに蜂蜜をかける動画
りんごはMaterialWorldさんの記事に習って、実写テクスチャを使うことなくBlenderのCycleレンダーのNodeエディタ上で作成しています。何もないところから、これだけリアルなりんごが作れて嬉しかったです。
パーティクルが絡み合う動画
Blender Tutorial – Everything you NEED to know about the Molecular Script Add-On!を拝見して作りました。Molecularアドオンは楽しい!
感想
私の場合、最初にATLの開発用PCにATLにBlenderをインストールさせてもらいました。ATLの作業用PCはデュアルディスプレイなので、片方のディスプレイでチュートリアル動画を全画面表示させて、それを見ながらもう片方の画面でBlender制作をすることができて快適でした。
そうやって作業を進めてレンダリングして上の作品を作りました。試しに同じファイルを自分のPCでもレンダリングしたのですが、レンダリング時間が全然違う!このあたりのATLのPCスペック自慢は、ATLのブログの方に書かせてもらえることになったので、そちらでまとめようと思います。(これから書きます!)
モーションキャプチャやVRの高価な機材が無料で使えるのもATLの魅力だと思います(私もそれ目当てで研究員になりました)が、単純にハイスペックPCを使うという用途だけでも、ATLって静かで集中できるしオススメです。
やはりこの物理シミュレーション表現の勉強はマシンパワーが効いてくるジャンルなので、今回を機に頑張っていきたいと思います。